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Team磯太郎:村上誠

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Makoto Murakami

Gallery 特種用途自動車 

< 最大安定傾斜角度の実測風景 ・ 其の一 >
 
一般の方は、特種用途自動車 ( とくだねようとじどうしゃ )がどのような自動車か、ご存じないと思いますので、簡単にご説明いたします。

すご~く簡単に言えば、8ナンバーが付いた自動車のことを言います。

詳しく細分化すると難しいので、ここではご説明を控えます。

さて今回ご紹介する記事は、特種用途自動車と呼ばれる最もポピュラーな、医療防疫車 ( いりょうぼうえきしゃ )について、医療防疫車と聞いて???と思われる方が殆どではないでしょうか。

医療防疫車を簡単に申しますと、レントゲン車などの医療用検診車のことを指します。
( 以後、検診車と云います )

皆さま検診車が、どこで造られているのかご存じでしょうか。

検診車の製作は、トヨタ・ニッサン・日野・三菱と云った大手自動車メーカーが、造っているわけではありません。

主に会社名の中に、特殊車体や車体と云う文字が含まれている会社が、製作を行っています。
( 改造屋とも云う )

タイトルの『 最大安定傾斜角度 』( さいだいあんていけいしゃかくど )とは、何んでしょう。

これは検診車含む改造自動車が完成し、お客様へ引き渡される前のに行われる、車検の工程の一つです。

最大安定傾斜角度て、普通の車検で耳にする言葉ではありませんが、特種用途自動車乗合自動車の新規登録には、欠かせない検査の一つです。

最大安定傾斜角度とは、空車状態 ( 誰も乗っていない状態 )の自動車を左右に傾けたとき、反対側の車輪が全て地面から離れときの角度を云います。左右それぞれの角度が、35度以下で転覆(横転)しないことが、条件になっています。

保安基準 : 側車付2輪自動車( トラック含む )は、25度以上 ・ 車両総重量が車両重量の1.2倍以上の自動車は、30度以上 ・ それ以外の自動車は、35度以上が必要です。

前置きが長くなってしまいましたが、実測作業の様子をご紹介しましょう。
今回ご用意できたのは、2タイプの胸部検診車の最大安定傾斜角度の実測の様子です。
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最大安定傾斜角度の測定を行うため、測定対象車輌を傾斜装置の上に停車させます。

まずは、左側の安定角度を測定します。 車輌にロープを2本天井側から回し車輪等に固定します。
このロープは車輌を最大に傾けた際、万が一車輌が転倒しようとするのを防止するためのものです。
(補助的なものです)
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傾斜装置上の測定対象車輌を後方から
みています。
測定側の反対側の床下に、転倒防止用の
チェーンをセットします。
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車輌の転倒防止作業が終了すると、傾斜装置が左へ傾き始めました。

緑色の台の下には、油圧式のジャッキが装備されています。
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車両(自動車)て、凄いですよね!人が乗っていないとは云え、こんなに傾いても倒れないのですから。

この車輌の最大安定傾斜角度の基準は、30度以上で転倒しなければ合格します。
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斜め左前方から見てみましょう。

もしもこの状態で、自分が運転席にいたら心臓が口から飛び出すほど、ドキドキするのではないでしょうか。
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すでに、右後輪が内外2本とも傾斜装置から浮き上がっています。
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車体の傾斜は、傾斜装置の傾きより更にスプリングがタワミ傾斜が、大きくなっています。
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傾斜装置の傾斜角度は、ご覧の通り30度3分を示していますので、左側は合格です。
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先程と同じ要領で今度は、右側の傾斜角度を測定します。
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運転手が、大丈夫ですか? 右の方がヤバイんでしょ~と、心配そうに床下を覗きこんでいます。
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すでに左後輪が2本とも、浮き上がっています。( 2~3cm )

床下には、転倒防止用のチェーンが前後に、2本フレームと傾斜装置に掛けられています。
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現在の傾斜は、28度6分です。
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現在の傾斜は、29度2分です。 左後輪は、更に浮き上がります。
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現在の傾斜は、29度2分ですが車体上部に回したロープを緩めたところ、右前のエアサスが大きくタワミ大きく車体が傾いたため、右側の作業員の方々が慌てています。

※エアサスとは、『 空気式ばね 』のことを言います。
  左右又は、前後左右のエアサスが均一の圧力を保とうと、ヒョコヒョコ動くので車体がフラつきます。
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現在の傾斜は、29度2分です。

一瞬ですが、左前輪も傾斜装置から浮き上がった。

※エアサスの働きで、車体が左右に揺れているためです。
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車体の揺れが収まったので、作業を進めます。現在の傾斜は、29度5分です。
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左後輪は浮いていますが、車体は安定しています。現在の傾斜は、29度5分です。
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現在の傾斜は、29度6分です。
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すげ~傾いたが、大丈夫かな~?(運転手)
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現在の傾斜は、30度0分です。

この時点で合格ですが、更に傾け限界角度を確認します。
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現在の傾斜は、30度3分です。
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車体の横へ回ってみましょう。

タイヤが、黄色のブロックに引っ掛かって耐えています。
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後に回ってみましょう。

左側の時より車体が、大きく傾いてみえます。
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左後輪の浮き方が、凄い!

このクラスのタイヤの接地幅は、15cm程あるので確実に10cmは浮いています。

トラックベースの検診車の場合、どうしても車輌のエンジンが前にあり其の上、運転装置が右側にあるため、右前の条件が一番厳しくなります。
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もうじき、限界傾斜角度に達します。
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この車輌の最大安定傾斜角度は、30度5分ですので保安基準に合格します。

※条件が最も悪い右側で、30度以上あるので左側ももちろん合格です。
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最大安定傾斜角度の測定では、如何にタイヤが頑張れるかで勝負が決まると云っても、過言ではありません。

傾斜装置の上に車を乗せ、運転手は窓から体を乗り出す様にして黄色のブロックに、タイヤを押し付け停車させます。

※検査前に、タイヤの空気圧を高くして測定することをお勧めします。
※検査前に、もう一つ大事なのは燃料タンクを満タンにすること。

床下が重くなるこてで、条件が良くなりますよ!
 
車検場に行ったからと言って、なかなか見れる検査ではありません。

検査官が、車両をみて改造申請書と照らし合わせ、ん?この車輌はヤバインじゃ?と思われるか?
一月の内の何曜日に、来た自動車を検査しようとか?抜き打ち的に検査が行われています。

厳しい車検場では、毎回検査が行われるそうです。
 
過去のことですが、あるメーカーのバスが大阪のある車検場で、最大安定傾斜角度の実測中に、横転したことがありました。
 
 
Team磯太郎 : 村上誠

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